年末年始に体調崩す人が多い訳

新年年明けは、健康に関してあまり良い話しが入って来ない。 特にお年寄りに関しては、毎年必ず良くない話が入ってくる。

オーストラリアで、クリスマスから正月にかけて心臓関連死が増大する原因を研究した話しが載っていた。それによると冬の寒さが原因ではなく、休暇シーズンそのものであることたとしていた。

休暇が死亡の増加につながる理由はいくつかあり、大きく分けて2つ、その1つは休暇を自宅で過ごそうとする重篤患者。その結果、高度な治療が受けられず死亡リスクが高くなる。 そしてもう1つは休暇のために治療を先延ばしにしたことにより心臓発作。通常であれば死に至ることのなかった。

この2つ以外にも、休暇によるストレス、食事の変化や飲酒量の増加、病院の人員不足、自宅から離れた場所への外出などがあるという。

流石に小生の院では重篤なケースは無いが、それでも今年も年末年始でぎっくり腰は、例年以上に多い10数名来ていた。

「北半球の冬にみられるホリデー効果は、夏期の南半球でも認められる。季節とは関係なく休暇によるリスクがある」と研究者の先生は述べていた。 油断大敵である。

日常生活から勉強を。

有名絵画のあのモデルさんが病気だった?! と言う面白いコラムを読んだ。

かの有名なダ・ヴィンチの傑作『モナ・リザ』、モデルであるモナ・リザが、実はコレステロール値が高かったのではないかと言う話があると。

よくみると、モナ・リザの左目の横に何かある。 これは「眼瞼黄色腫」というコレステロールの塊。気を付けて診ると、日常患者にもよく見受けられる。

それと光る輪が見える。 角膜輪であり、これらからモナ・リザは、コレステロール値が高かったのではないかと推測する事が出来る。 そんな風に考えて絵画を流石に見た事は無いが...

なかなか面白い小ネタと言う事で。

チアゾリジン系糖尿病薬ピオグリタゾン

本日は日本の先生、北海道から。

運動能力が低下したインスリン抵抗性を呈する肥満者の治療にピオグリタゾンが適する可能性があると、北海道大学の先生方が報告されていた。

チアゾリジン系糖尿病薬であるピオグリタゾンを4か月間、男性のメタボリック症候群患者に投与し、全身の有酸素運動能力と骨格筋エネルギー代謝に及ぼす影響について検討した。

その結果、ピオグリタゾン治療前後で、1日の身体活動量には変化はみられなかったのが、治療後には最大酸素摂取量および嫌気性代謝閾値(AT)が有意に増加していることがわかったそうだ。 さらに治療後に筋内脂肪量が26%減少しており、骨格筋における脂肪酸代謝の改善が示唆されという。 また、運動中の筋肉内のクレアチンリン酸の損失も13%軽減しており、骨格筋の高エネルギーリン酸代謝の改善された。 同薬による治療後には、AT値の増加と筋内脂肪量の減少が密接に関連していることも明らかにされ、有酸素運動の向上に骨格筋脂肪酸代謝の改善が関与している可能性が示唆されたと報告されていた。

有酸素運動能力の低下は、メタボリック症候群患者における全死亡の強い予測因子であることが知られていおり、今回の研究はこれからの治療に大きく役に立つのではないか。 我々もただ単にダイエット、シェイプアップでは無く、正しい知識と健康という大きな物を担っているという意識を持ち、誠実に仕事に取り組まねばならぬ。

脳容積に良い食事。

脳容積に対する影響力は、加齢が最も大きいのだが、地中海食の影響力もその半分程度存在していたと論文発表されていた。

地中海食は正常な認知機能低下、認知症、アルツハイマー病に対して防御効果を示すとのされているが、今回の研究発表ではその機序が脳容積の維持にある可能性あるとしていた。

地中海食によく当てはまる食生活をしている被験者はそうでない被験者に比べて、大きな脳容積が維持されていたという。

果物、野菜、オリーブオイル、豆類、小麦や米など穀物が基本中心で、適量の魚、乳製品、ワインも摂るけど、お肉の摂取は少なめ傾向。 ん~、聞くだけで健康に良さそう。 患者に「先生、殺生の塊みたいな食生活しているからねっ!」と言われているようじゃ程遠し...  

親の肥満が子供の発達に影響ですって!

親が肥満。 それだけで良い影響がある訳が無い事は容易に想像が付く。

米国で2008~2010年、不妊治療が出生から3歳までの小児の発達に影響する可能性を調べた研究の一部から、肥満の親をもつ小児は3歳までに発達の遅れのサインを示す可能性がある事が分かったそうだ。

それによると正常体重の母親の児に比べて肥満女性の児は、3歳までに手指を用いた微細運動技能テストで不合格になる可能性が67%高く、肥満の父親をもつ児は、他者との関係や交流の程度を示すと思われる個人的・社会的技能テストで不合格になる可能性が約71%高かったそうだ。 また、両親が肥満の場合、問題解決能力テストで不合格になる可能性が約3倍になることが示唆されたという。

あくまでもデータなので因果関係を証明できるものではないそうだが、肥満の両親が良い訳は無いだろう事はハッキリ分かった。 とくに母親だけではなく、父親の影響も示した事は大変興味深い。 特に小さい子を持つ方々、お気をつけあれ。

社員、求人募集、アルバイト。

さて、今年現時点の求人募集、採用について。 昨年はあれだけ沢山ひっきりなしに問い合わせ電話がやってきたが、それに比べたら今年は静か。 昨年も今年も、基本殆ど求人掲載はしていない。 まぁ、縁があれば程度に。

学生と面接していて思うのが、アルバイトと言うモノを殆どしていない学生が多いという事。 どうやら小生達が学生の頃とは比べ物にならないぐらい課題が多いらしい。 しかしその課題、本当に役に立っているのだろうか?

前職仕事で体育系の大学や専門学校と付き合いがあった。 数年前も専門学校の教員向けの教育を頼まれた事もあった。 治療では無い、スポーツ関係の別分野で。

課外や実習そのものの、意義や定義を教育する側が完全に間違えている。 教わった事は出来て理解しているようだが、教わっていない事は目の前にある事でも理解すら出来ない生徒しか作れてない。 例えばスクワット毎日していても、スクワットの指導すら出来ない。 単なるフォーム教え程度の能力の。 ただ教室が外になっただけ。

たまに居酒屋でアルバイトしているなんて学生もいるが、一見何関係無いところでバイトしてんだ!?と思うのだが、いやいや実はなかなかそういう学生時代の経験が後々役に立つ。 他人を理解するというところで役に立つ。  以前イチローも言っていたが、無駄こそ重要で、そもそも無駄な事など無い。合理的な考えと言うモノが大嫌いだと。

是非、社会人としての実力を身につける事が出来るところで働いてもらいたい。 ブラックでも無ければ、ぬるま湯でも無いところで。 未来は明るいが、時としてまぶし過ぎるものなのだから。

最近近況営業時間

どうやら東京神奈川は雪もようを回避できたようで一安心。 それでも今年一番の寒さのようで路面凍結には要注意。

今回の年末年始はぎっくり腰が6名ほど。 軽いの入れたら倍以上。 痛くて歪んで歩けず這ってやって来る。 それ以外、既にスキーでじん帯断裂2名現時点おみえで。 

忙しいのは良い事だが、ホントは良くない事。  朝は10時なのだが、今週は8時台から。夜は21時が23時。 ブラックですから面接に来られる方はお辞めになった方がですわ。

それでも患者が来てくれるうちは協力診たい。 安いから、やってるからではなく、本当に治したいと思っている患者には、此方も全力で応対したい。 やりがいのある仕事こそ真の仕事。 損得、金勘定で働くことほど、人生の無駄は無い。 そういう人間にはそういう人間しか集まらない。

今年は真剣な出会いを更に増やしたいものである。

市販鎮痛薬の長期服用って...

実は小生の身の回りにもいるんですわ、市販の鎮痛薬いつも持ち歩いてる人。頭痛とかで。

先月、米国の病院の研究で市販の鎮痛薬であるイブプロフェンやアセトアミノフェンを長期使用すると、一部の女性の難聴リスクが高まる可能性があると報告していた。

48~73歳の女性約5万人強のデータを分析した結果、イブプロフェンまたはアセトアミノフェンを6年以上使用した女性は、使用期間が1年以下の女性に比べて難聴になる可能性が高かったそうだ。 その一方でアスピリンの長期使用と難聴との有意な関連性は認められなかったという。

同研究者は更に以前の研究で、アセトアミノフェンおよび非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用量が増えると男性および若齢女性の難聴リスクが高まることがあるとも報告していた。

リスク上昇の数値は僅かなそうなのだが、それでも注意はせねばならないだろう。 本当に必要な時に適切に必要な量だけだ。 毎日湿布、ん~~  である。

ビタミン濃度と精神医学

落ち着かず、貧乏ゆすりなど、目的のない動きをし、思ったことをすぐに口にしてしまう。忘れ物、なくし物などが多く、仕事や作業を順序だてて行うことが出来ず、時間管理が苦手で、仕事などでしょっちゅうケアレスミスをする。   そんな若者、最近多くはないだろうか?!

むかしも居たのだろうが、あまり病気と言う概念が無かったのだが、注意欠陥・多動性障害、ADHDと言う。 当然小生は専門医では無いので、今日はそれに関するレポート小ネタ程度。

ノルウェーの大学で、若年成人ADHD患者および対照群におけるビタミン濃度、ADHD診断および精神医学的症状との関連を調査した結果、ビタミンを含む微量栄養素がADHDの症状レベルを低下させることが分かったと報告していた。

内容の一部を抜粋してみるが、ビタミンB2、B6、B9の低濃度とADHD診断が関連し、ビタミンB2、B6の低濃度が症状重症度と関連しており、また喫煙者は、ビタミンB2、B9レベルが低かった事が分かったとそうだ。 研究者は食事摂取が適切でない可能性を示唆していた。

ちょうど昨日も教育者の患者さんと、最近の子供の給食・食事、食べ物の好き嫌い事情についての話になったのだが、嫌いな物は無理して食べないって話し、本当に正しいのだろうか??と小生は思う。 好き嫌いなく何でもよく食べる元気な子、普通だと思うのだが...

ヨガで捻挫・骨折、増えてます!

米国において、ヨガによる捻挫・骨折が年々増加しているという報告があった。 

小生の院でも年に数名、ヨガで腰痛・ぎっくり腰の患者が必ずやって来る。 ヨガブームな年は必ず増加。 本人か指導者か、責任の所在は様々だが、必要以上に関節を捻じって引き離して離開させて。 ヨガに限らずジョギングであれ何であれ、ナンちゃって専門家は駄目である。

米国のヨガの話しに戻そう。 2001から2014年の4年間に約3万人の米国人がヨガによる捻挫・骨折、その他の傷害で救急科を受診したそうであり、ERでの治療を要する傷害の発生率は年々徐々に上昇しているという。

この障害等の数字は、実際にヨガに取り組む人数に比べれば少数であり、深刻な傷害が起きる可能性は依然として低いらしいのだが、2001年のヨガ人口10万人あたり約9.5人から2014年には17人に増加した事を考えると、無視も出来ないようだ。

傷害の種類は、関節捻挫・筋挫傷が45%、骨折が約5%と言う報告も有り、特に65歳以上の高齢者で最もリスクが高く顕著であり、2014年はヨガ人口10万人あたり58件の傷害が発生した。 この数は全年齢の発生率10万人あたり17件に対しての、実に3倍以上にもあたる。

研究者の先生は最後にしっかり、「全体としてヨガは比較的安全で、それ以上に利益がある可能性がある」とも述べており、自分にあわせた難易度のクラスで始めることが重要だと説明していた。 人生何事も身の丈で。 背伸びして見誤ってはいかんと言う戒めである。